私は現在、株式会社エステートセンターに中途入社して3年になります。これまでに賃貸住宅の管理業務は17年ほど経験し、社内では入居者のお困りごとや設備の修繕対応等を行うチームリーダーを務めています。
賃貸住宅管理業の中でも、特に設備の修繕対応に長年関わっていたため、「新しく賃貸住宅メンテナンス主任者という資格が誕生するらしい」という話はかねてより注目しており、制度が始まってすぐに取得しました。
弊社では、設備・建物を管理する部署の全社員を対象に、会社の費用負担にて、本資格の取得を推奨しています。
これにより、特に業界経験の無い新入社員の現場デビュー前の研修としても役立っています。
例えばSEから弊社に転職した社員は、当然業務経験は無いのですが、排水設備から臭気が上がってくる現場に向かった際、本資格を取得していたことで臭気の原因を特定し、入居者へ説明することができました。
また、入居者から設備不具合の状況を電話にて伺う際に、設備の名称や状況を正確に表現できない方も多いのですが、本資格のテキストでは多くの不具合事例を取り上げているため、その中から当てはまる事例を推測し、スムーズな対応に繋げられています。修理を依頼する業者とのやりとりでも、本資格の学びにより、あいまいな表現ではなく正確な部位・部品名でやり取りが可能になりました。
この資格は入居者対応だけでなく業者対応にも役立ちます。今後、新入社員や異業種転職者は、この資格で体系化された知識をまず身に付けることが、業界の標準となる時代が訪れるでしょう。