アンケート

DX/ITツール導入/デジタル化の課題に関するアンケート結果

IT導入及び運用の課題洗い出しアンケート

■6個のカテゴリからアンケートを実施しました

ビジョン
コミットメント
マインドセット
企業文化
推進
サポート体制
人材育成・確保
業務
システム

目次

アンケート結果

回答企業の従業員数

回答企業の従業員数

回答企業の管理戸数

回答企業の管理戸数

ビジョン・コミットメントに関する質問

ビジョン・コミットメントに関する質問

マインドセット・企業文化に関する質問

マインドセット・企業文化に関する質問

推進・サポート体制 に関する質問

推進・サポート体制 に関する質問

人材育成と確保に関する質問

人材育成と確保に関する質問

業務に関する質問

業務に関する質問

システムに関する質問

システムに関する質問

2.アンケートの集計 - 管理戸数別分析 -

DX/ITツールに知識がある人材を確保できない。また、情報の収集方法がわからない

DX/ITツールに知識がある人材を確保できない。また、情報の収集方法がわからない

DX/ITツールを推進する人材がいない、採用できない

DX/ITツールを推進する人材がいない、採用できない

3.各カテゴリのフリーコメント

ビジョン・コミットメントに関するフリーコメント

  1. 部門ごとにDXを進めているが、それを統括する者がいないため、各部署の方向性がバラバラ
  2. 宅建組合においてようやく研修会で講習を受けているこれから事業者等と導入打ち合わせをしなければと考えているところです
  3. 対応できる人材が少ない
  4. 現状の業務と並行して入力作業ができない。採用も簡単ではない
  5. ツールを現業に対し有効に利用できている実感はあるが、発展・革新のレベルに行ける可能性は浸透してないように感じる
  6. 具体的なビジョンを描くことが出来ていないことが弊社の課題だと感じています
  7. DXへの取り組みに対しては社内全体で漠然といいものなんだろうくらいには伝わっているかと思いますが、DX達成の結果得られるもの、DXによって何を成し遂げたいかというところをもっとアプローチしていく必要があると考えています
  8. 中計経営計画においてデジタル技術を活用した事業戦略を社内に公表している
  9. 当社独自の基幹システムとのマッチングが課題
  10. 取引相手のIT環境に依存する為、導入を検討中

マインドセット・企業文化に関するフリーコメント

  1. トップからのメッセージが川下まで伝わり切れていない
  2. ツールの内容はどの会社さんも基本的には一緒です。それにもかかわらず、一度稼働させるとほかの会社に乗り換えることがほぼできない。などソフトの内容に便利さが感じられない
  3. そもそも中小・零細企業のシステム環境づくりは社長に明確なビジョンがないと実現しないものだと思うので、ボトムアップはあってもレベルは限定されて当然だと思う
  4. DXに関して、革新的に何かが変わることを期待されているが、そこまで大きな影響を与えることが出来るほどのシステム導入・運用組み立てが出来ておらず、DXに対して消極的なイメージを持たれてしまっている現状です
  5. まずは小さな物からIT慣れさせていくようにして、抵抗感をあまり感じられないようにしていきたいと考えています
  6. 独立系であり中立的な企業文化が形成されている

推進・サポート体制に関するフリーコメント

  1. 専属で取り組むかプロジェクトが無いと前に進まない。片手間でできるようなことではないが、重要性が役員から理解されにくい。(ダイレクトに数字に反映されにくいため)
  2. ITツールに満足できるものがあまりない。使いづらいものしかない。多種多様な契約形態慣習にあわせようとしたものばかりで、結局使えないと思います
  3. 推進・サポートを担う社員を人選したとしても過度に頼られるメンターであれ、とは考えていない。細かな機能・操作説明はベンダーに求めるのが筋。ましてプロ以上に知識を振り回して殊更複雑な運用を試行錯誤してしまうタイプは向いていないと思う
  4. 社員全体のITリテラシ-の向上と、現状の整理を行う重要性を社内全体で把握し、情報の統合・整備に重点的に力を入れていけるだけの人員的な余力が欲しいと感じています
  5. トップ直轄のデジタル化推進体制が整備されている

人材育成と確保に関するフリーコメント

  1. DXに理解があっても、浸透させるパワーが無い。現場は現状維持で手一杯である
  2. 結局、不動産屋はIT導入を外注化しなければいけない。例えば管理ソフトを導入しても、そのソフト会社の社員事態がわかっていないことが多く、質問してもまともな回答がない
  3. そもそも専門分野であり、上記のような役割は中小・零細企業は信頼のおける外注先に依頼する方が継続的にメンテナンスができ、効率が良い
  4. 現状の業務量が多くなっていることもあり、DXを通じての業務改善・業務圧縮を行いたいと考えていますが、DX推進に割く人員が確保できていない状態です。社内でDX推進に人員を確保する重要性を説明できていなことが原因だと感じています
  5. デジタル化を超越したDXという観点では人材不足感は否めない

業務に関するフリーコメント

  1. 先述のとおり、部門毎で取り組んでいるため、横の連携がバラバラで無駄が多い
  2. 自身の使いやすいように書類を作成することはよいが共有されていないこともしばしば。おそらくITツールを使うときにかみ合わなくなると思います。そういう人は先がどうなるかわかっていない、のだろう考え、本質問内容見る限り、そのような人が結構いるのだと思いました
  3. 上記のような課題は業務の設計図起こしのような作業の中でキチンと定義すれば良い
  4. 業務設計をしない、目指すゴールを明らかにせずにツールを現在の業務に無理やり押し込むと失敗する
  5. 電子契約はまだ一部始めたばかり、他の業者と連携しながら進めて行きたい

システムに関するフリーコメント

  1. 設問Fに関しては、あるあるです。よって、将来の人材不足や経費削減を目指して導入したものが、経費は掛かり、システム導入に新たな人材を雇うはめになりそうです
  2. 業務にあてはまらないツールが多い
  3. システムを「何をするためのもの」と定義する必要がある。ある業務を遂行するためのものはその業務がスムーズに終われば良い。情報共有のためのものは多少データ連携を要するが、それより全ての人が決まった操作をすることの方が大事。中小・零細企業レベルでは全てが繋がってなければ不都合だ、というような量のデータ処理は少ないのではないかと思う
  4. 弊社グループが社名上3社に分かれていることもあり、全体最適を考える際のシステム選定が難しくなることがあります。また、基幹システムとの連携(i-SP、ANS)の問題もあり、同じよう内容を何度も入力したり、どのデータが真なのかといった混乱が生じることが課題です

4.アンケート結果からの統括コメント

ビジョン・コミットメントに関する統括コメント

各社からのアンケート結果を見ると、「DX/ITツールの導入についてビジョンや戦略がない」という回答は30%に留まり、40%の企業はビジョンや戦略については既に方向性については明確化している様です。しかし「ビジョンや目的が社内共有されているか」という質問については出来ていない企業が7%ほど増加しており、責任者へのコミットは出来ているものの現場へのコミットがまだ進行中という傾向がありそうです。まさに現在進行形で皆様が取り組んでいる結果であると感じました。テキストでの回答をいただいた方々からも進捗のバラつきがあるので、各社の課題はそれぞれ異なっているものと推察致します。

マインドセット・企業文化 に関する統括コメント

ビジョンや戦略については明確化しており、一段掘り下げた「マインドセット・企業文化」のPhaseにおいてもポジティブな回答が多かった様です。「トップダウン、ボトムアップのいずれかで進めて行くべきか悩んでいる」という設問には「どちらともいえない」という回答が41%と多かったのですが、トップダウンで進める案件、ボトムアップで進める案件のそれぞれがある故の回答かと感じました。1点特に気になったのが、『【設問B-5】 DX/ITツールを現場担当者が利活用できるイメージが出来てない』について、40%がネガティブな回答をしておりましたので、ビジョンや戦略が何となくイメージ出来つつも、各論に落とし込むとまだ不安な部分がある様に思われます。

推進・サポート体制 に関する統括コメント

気になる部分として「業務フローの見直し・棚卸し等ができていない」という回答が46%と大きなウェイトを占めておりました。このプロセスは重たい作業を伴い、また確実に行わないとどこかで歪みが生じるので、取り組むまで慎重になりがちなところかと思われます。またウェイトが大きい部分で言えば、「推進・サポート体制」を進めていくにあたり人材を割り当てられないという回答が実に51%と半数を超える企業で課題となっている様です。次のテーマで「人材」について深掘りしたいと思います。

人材育成と確保に関する統括コメント

DX推進に向けての人材関連の問題が目立ちました。本アンケートにでも問題としていない企業は僅かに1社のみでした。殆どの企業において半数以上が人材不足とリテラシーの底上げに課題感を持たれているようです。プロジェクトを任せれている様な一部の社員については、一定のスキルを備えているものの、現場全体を俯瞰した場合に付いては、まだまだ不足感が否めないということでしょうか。 社員育成や全体の底上げについて本ワーキンググループで研究を進めることで日管協会員の皆様へ大きく貢献が出来るのではないかと考えております。

業務 に関する統括コメント

「業務」について、「ペーパーレス化が進んでいない」という回答が56%という回答がありました。ペーパーレスという言葉の普及に対して、実際にはまだまだ出来ていないことがある様です。 反面、社内業務におけるデータ連携については40%の企業で出来ているという回答が多かったので、社外取引における課題感が根底にあるものと考えられそうです。 この部分は管理会社以外の企業では殆ど問題となっていないので、特別会員の皆様からアイデアや仕組みを共有していただくことで解消に繋がりそうです。

システム に関する統括コメント

最後のアンケート「システム」についてですが、人材問題と同様に各社が課題としていることが浮き彫りになりました。部分最適化を目指すと一見業務負荷は減ったように見えますが、実は見なければならないツールが増えてしまったり、導入したもののイメージと違う、また色々なサービスがあることで何が自社にマッチするのか悩みが増えてしまうことがある様に見受けられました。 またツールが増えるたびにコストも増えていくので、費用対効果の部分についても議論すべき内容かも知れません。フリーテキストでも回答いただきましたが、「何をするためのもの」という目的の再定義を問題が課題に発展してきた際には振り返る必要がありそうです。

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