意見交流会 法人編
開催日:1月11日(火)14:00~15:30
参加者
事業推進本部 賃貸営業部 部長
澤井 邦匡 様
事業推進本部 賃貸営業部 法人営業課 課長
白石 大樹 様
経営管理本部 経営企画部 課長
鈴木 巧 様
代表取締役
廣田 豊 様
法人営業課
白濱 恵太 様
新規営業部 部長
髙橋 功一 様
執行役員
菅沼 孝 様
ネットワーク推進ユニット
鷹野 哲生 様
花畑 友香 様
分科会長
十河 浩一 様
部会長
鈴木 伸哉 様
目次
白濱さん 2021年に関しては、提携企業に加えて新規企業が増えたこともあり依頼数の分母は伸びています。年間を通して社宅代行に関しての研修を開催し、メンバー育成にも取り組みました。また、繁忙期には賃貸営業を卒業したベテラン社員に支店の応援に入ってもらい、店舗のメンバーが顧客対応に集中できる環境を作ったことで成約率も65%まで伸ばすことができています。ベテラン社員の異動や新卒採用に伴い賃貸営業が若年化してきていますが、レベルが下がらないような取り組みを行なっています。
廣田さん 事業計画にともない新卒採用を行なっていますが、賃貸営業部の総人数増加にあわせてメンバーを入れ替えています。コロナ前までは繁忙期の残業が常態化していましたが、一昨年の緊急事態宣言時の時短、出勤停止要請などへ対応するため、16時で店舗は終了し、定時退社100%の取り組みを継続しています。繁忙期にも残業を出さないための戦略として、異動したベテランメンバーには繁忙期に応援に入ってもらったり、新卒内定者にも9月頃から現場のサポートに入ってもらうなど早期戦力化し、業務を分担することで残業を減らすことができています。
白石さん 法人対応については、店舗スタッフが対応することでレスポンスが遅くなってしまうことがこれまでの課題でした。そこで3年前から法人営業課を立ち上げ、集中して法人対応していくことにしました。それまで個人毎に出していた物件資料なども共有することでレスポンスも早くなり、ある契約企業においては成約率を20ポイントほど上げることができました。コロナの影響は数字には出ていませんが、一般反響からの法人契約は減っているように感じます。一方で独自で付き合いのある地場企業の契約は伸びています。
鷹野さん
2021年度は前年対比で90%、緊急事態宣言下の4~5月においては前年対比70%とコロナの影響を受けたという印象です。定期異動をなくしたり、時期をずらす企業が増えたことが影響していると思います。2022年度は通常通りに戻しているところもありますが、まだまだ読めない部分が大きいですね。※在宅勤務が推進されたことで、単身赴任の社宅を廃止したり、借り上げ住宅の契約数は減少しています。
※インタビュー時は繁忙期直前の2022年1月
髙橋さん リロケーション・ジャパンさんとほぼ同じような状況です。4~6月は2年前と比べて70~80%程度でした。夏に向けて少しずつ回復したかなという印象です。例年だと3~4月に行なわれていたような、新入社員を一か所に集めて研修を行なう企業がかなり減りました。配属決定とともに依頼が増え、一年通しては90%程度で着地しています。年末からの変異株の影響もあり、家族帯同での異動が減り、転居を伴わない異動で対応した企業も増えています。
白濱さん
北九州ではコロナの影響をあまり受けていないので、依頼数は昨年同等もしくは増加するかなと見込んでいます。一方で前年は2割程度だった来店なしでの法人契約の成約が5割を超えており、各店にジンバル※を設置したり、WEB接客をできるように取り組んでいます。昨年の課題として、内覧せず決めた方へのアフターフォロー等について検討している段階です。
北九州をより知ってもらうための情報ツールとして、小児科や公園情報をまとめたもの(小冊子等)を作成していますが、最近はコロナの影響もありテイクアウトできるお店の情報等も加えています。北九州を知って楽しんでもらう取り組みを強化しています。ファミリー層へ人気のエリアなどは決まっており、対策は取りやすいのですが、単身については駐車場が安いなど郊外の希望が増えているので情報収集を徹底しています。直接依頼を受けている企業は例年より増えているものの、学生は大幅に減るのではないかという予測もあり、物件の棲み分けの対策を進めているところです。
※ジンバル・・・手ぶれ補正の機械
白石さん 逆にどうなると思いますか(笑)ぜんぜん分からないです。 お付き合いのある企業の中では新卒採用が増えており、製造業などは30%増くらいの予想です。そういった企業については前倒しで申し込みをいただけていたりと、時期の分散化が起きています。
澤井さん また、法人営業課については増員しました。経験値のあるメンバーを配置するなど、分業化を進めています。
高橋さん
独自で行なったヒアリングでは、新卒採用に関しては89%が昨年と変わらない、8%が減らす、3%増やすといった回答でした。
社宅規定については、重視する項目として9割が賃料、次いで職場からの距離、セキュリティなどがあり、最近では広さを重視する人が増えている印象です。在宅勤務が増えたことで、防音を重視する人も例年の3倍くらい増えています。住宅を自由に探させる企業はまだまだ少なく、人事主導で行なっているところが多いです。コロナの状況はすぐには変わらないと思うので引き続き単身が増えるのではという予想です。
鷹野さん
昨年1~2月は落ちこみましたが、3月は例年と変わらず通常通りに戻りました。コロナ前から引っ越し業者が見つからないなどの問題があったので、異動の前倒しなどしている企業も出てきていますが、大きく増えたり減らしたりはないかなという印象です。
オミクロン株による影響は今後出てくる可能性はありますが、ギリギリまで様子見る企業も多いので予測が難しいです。
鈴木さん 物件に付帯されているインターネット回線が遅いというクレームが増えましたね。
白石さん 部屋の広さというニーズは今まではそこまで多くなかったので、コロナの影響ですかね。単身者向けの物件ニーズは高いです。
白濱さん 同じですが、1Kより1DK、速度の速いネット回線の要望はやはり増えています。また内覧なしで決められた方のため、スタッフが採寸に行ったりと今までになかった要望もありました。
※標準契約書・・・日管協標準「居住用建物賃貸借契約書(法人版)」
高橋さん 管理会社が最小限で最大の効果を出すために4年前から取り組んでいます。法人版契約書を使ってもらえれば、条文の交渉やチェックなどに使っていた時間をお客様に使うことができ、生産性をより高められるツールだと考えています。5月以降の電子化に向けて、どうやって広めていくかを今年取り組んでいかないといけないと思っています。
菅沼さん
弊社としては、契約をまくためのツールとしてコミュニケーションWEB※を導入し入力の手間を一回にするという取り組みをしています。現状、電話は15時で終了しており、電話、紙が必要ない世界観を作りたいと思っています。標準契約書を仲介会社の手間をかけてまで広めるべきなのか、という葛藤はありますね。
※コミュニケーションWEB・・・リロケーション・ジャパン契約情報入力システム
高橋さん 代行会社としては、管理会社がどういうツールを使うかによって左右されるため、貸主、仲介業者がどのようなツールを入れるかによるかなと思っています。逆に質問したかったのですが、色々なパターンの契約をどのようにリレーションできるのか、共有できるシステムや連携できるハブ機能など、どうやったらできるのかを一緒に考えていきたいと思っています。
鈴木さん 電子化に関しては法人は二の次になってしまっているのが現状です。管理会社のテクニック次第ですが、契約書の押印代行を貸主に認めてもらえればできるので、個人の電子化をどうするかが先行しており、誰がどのようにボールをもってできるのかなというのは悩ましいところです。
菅沼さん コミュニケーションWEB上において、仲介を通さない契約から電子契約機能をテストもかねて準備しています。通常、書面のやり取りだけで2~3往復していたものがなくなるだけでも楽かなと思っています。 例年3月になるとFAXだけで18万枚も使っており、電話も出られずクレームも発生していましたが、だいぶ解消されてきたという印象です。チャットについても、来期以降はAIで自動返信できるようにしていきたいと考えています。