ガスコンロの注意
2008年3月7日
コンロに起因した火災事故が毎年5千から6千件発生している
ことから経済産業省は、今年10月以降に製造される家庭用
ガスコンロのすべての火口に安全機能(「調理油過熱防止装置」
と「立ち消え安全装置」)の搭載を義務づける予定です。
(持ち運びできる1口コンロは対象外)
コンロ火災で一番多い原因は消し忘れであり、特に注意が
必要なのは天ぷらを揚げる場合です。火の消し忘れ等に
よって油が高温になり、自然発火することで火災事故に
つながってしまいます。
複数の火口のうちの1つに調理油過熱防止装置が付いて
いるガスコンロは以前からありますが、東京消防庁のデータ
によると、ガスコンロ火災の約4分の1は、調理油過熱防止
装置が付いていたにもかかわらず、付いていない側の火口
が使用されたために発生しているとのこと。
賃貸住宅の貸主や管理会社には、入居者に対して、
次の注意喚起を行っていただけるようお願いします。
・揚げ物を行う際は必ず調理油過熱防止装置の付いた
火口を使用し、決してそばを離れないでください。
・すべての火口に安全機能を搭載したコンロもすでに
販売されています(4月以降はメーカーの自主的な
取り組みとして、この種のコンロだけが製造されます)。
とはいえ当面、市場では旧式のガスコンロも販売され
続けるでしょう。入居者自身がガスコンロを購入する
物件では、新式のものを購入するよう呼び掛けてください。
<参考>
社団法人日本ガス協会は、すべての火口に安全機能
を搭載したコンロに「Siセンサーコンロ」との統一名称
をつけています。詳細はこちら。
http://www.gas.or.jp/si-sensor/si_f.html